水性コーティングとは
水性コーティングは、水性樹脂を主成分とした塗料や接着剤を、パッケージング資材の表面に施す技術です。従来の溶剤系コーティングに比べて、環境負荷が低く、安全性が高い点が特徴です。
東邦樹脂工業では
食品などの個包装の外装袋や機能性の包装紙などの他、株式会社ワタコン様が開発した緩衝材『エコワットペーパー』など、環境にやさしい包材をご提供しています。
環境フィルム
2050年までに温室効果ガス排出量ゼロを目指し、世界的な目標に掲げたSDGs。
石油由来から植物由来へ。プラスチックから紙素材へ。弊社の環境対応フィルムも多くのユーザー様にご提供させていただいております。
生分解性プラスチック
BioPBS™
紙素材と組み合わせることにより、複合ラミネート製品が生分解性パッケージとしてご利用可能です。
クライアント様のマーケティングの一貫として、「環境配慮カンパニー」としてのブランディングの一役を担います。
BioPBS™のメリット
- 生分解性素材となっており土に埋めると分解し、土に還ります。
- バリア紙を使用していることにより、酸素バリア・水蒸気バリア性があります。
- 少ロットでの生産が可能です。
主な用途
- お土産用クッキーの個包装
- バスソルト
- ドーナツ用の包材
地球環境の「これから」を考える、リサイクル可能な製品です
エコートTJKヒートシールコーティング
基材である紙に対して、従来のシーラントとしての役割であるフィルムや押し出し樹脂を使用せずに、特殊な水溶性エマルジョンコーティングにより、その面同士をヒートシール(熱圧着)で貼り合わせ可能とします。
エコートTJKのメリット
- フィルムや押し出し樹脂を使用せずに、製袋機でのシールやピロー包装機での自動充填シールが可能となります。
- フィルムや押し出し樹脂を使用しないので、プラスチックごみの削減となります。
- ほぼ単一素材としてのリサイクル性を有しています。
主な用途
- 食品などの個包装の外装袋
- 流通時の包装用紙
- 製品保護のための緩衝材
プラスチック原料を大幅に削減
表面保護水性コーティング
プロテクトコーティング
基材である紙に対して、従来の保護膜としての役割であるフィルムや押し出し樹脂を使用せずに、機能性の水性塗料を直接コーティングする事で耐水性や耐摩耗性に優れた皮膜を形成します。
プロテクトコーティングのメリット
- 耐水性や耐摩耗性を有しているので、紙単体に比べ雨の日など様々な条件下での使用が可能となります。
- 外観は光沢、マット調で任意に選択が可能です。
- フィルムや押し出し樹脂を使用していないので、プラスチックごみの削減となります。
- ほぼ単一素材としてのリサイクル性を有しています。
主な用途
- 百貨店やアパレル向けの手提げ袋
- 機能性の包装紙
採用実績
水性コーティングを採用したパッケージ事例をご紹介します。
古紙をリユースした緩衝材 エコワットペーパー 開発:株式会社ワタコン様
株式会社ワタコン様が開発し、古紙をリユースし製品化した緩衝材『エコワットペーパー』
この製品は、粉砕した使用済みのダンボールや紙類をヒートシールコーティングされた紙で包み込んだもので、一般製品保護のための緩衝材として利用されており、リサイクル性も有している事で高い評価を得ています。
環境にやさしい水性コーティング
限りある資源を有効に使用し、リサイクル・リユースで地球環境を守ることを目的に開発された水性コーティング。 現在では緩衝材や紙袋などの分野で広くご利用頂いていまが、日本では手がける企業も少なく、認知度は低いものの、これからの加工方法として注目を集めることは間違いありません。