押出ラミネートとは
押出ラミネートは、熱可塑性樹脂(熱で溶ける樹脂)を高温で溶かして薄膜状に押し出し、基材となる紙やフィルムに貼り合わせる加工技術です。
接着剤を使用せず、樹脂そのものが接着剤の役割を果たすため、環境負荷が少なく、安全性の高いラミネート加工方法として知られています。東邦樹脂工業では
タンデムラミネート機(2台)・シングルラミネート機(1台)によって多種多様な押出ラミネート加工が可能。パッケージの用途に合わせて防湿性・遮光性・ガスバリア性・耐熱性・耐油性など様々な特性を持った包装材料を生産しています。
押出ラミネート
最大5層まで1ラインで対応可能なタンデムラミネート機2台、広い加工巾(広巾加工)が特徴のシングルラミネート機1台で、様々なご要望にお応えいたします。
容器の蓋材(シーラント)や一般的な食品包装をはじめ、産業資材向けの重包装用包材など、様々な分野でご利用いただいています。
押出ラミネートの設備
広い加工巾(広巾加工)が当社工場の魅力です。
様々なご要望に対応可能な他、多く面付けが可能なことから、コストダウンが図れます。
また、全機に欠点検査装置を装備し、異物・汚れ・シワ不良などを効率的に除去し、高品質な複合化フィルム包材をご提供しています。
- タンデムラミネート機2台
- 最大5層まで1ラインで対応可能
- 最大加工基材巾1,200mm対応可能
- フィルム構成限定対応機1台
- フィルム構成・紙構成兼用機1台
- シングルラミネート機1台
- 最大加工基材巾1,350mm対応可能
- 紙構成品・フィルム構成品共に対応可能
押出ラミネート加工の構成例
東邦樹脂工業では、多種多様な押出ラミネート加工を行っており、ニーズに合わせた加工方法をご選択頂けます。
- シングル
ラミネート加工 - ベースフィルムに1層のフィルムを貼り合わせる加工方法。
☆構成例:PET#12/PE15、上質紙70g/PE20 - サンド
ラミネート加工 - PEなどをACと組み合わせて接着剤とし、紙やクロス・アルミ箔・セロファン、ポリプロピレン・ナイロン・ポリエステルなどの様々な素材と貼り合せる加工方法。
☆構成例:PET#12/PE15/LLDPE#50、OPP#20/PE20/CPP#40 - タンデム
ラミネート加工 - 押出機を2連装着して行なう加工方法。
☆構成例:PET#12/PE15/AL7/PE30、純白40g/PE15/AL9/PE40 - ダブルサンド
ラミネート加工 - 一つの工程で5層の多層複合化フィルムが生産できる加工方法。
☆構成例:PET#12/PE15/AL7/PE15/LLDPE#30、OPP#20/PE13/アルミ蒸着PET#12/PE13/CPP#20
商品の顔ともなる、パッケージデザインの印刷再現性をはじめ、防湿性・遮光性・ガスバリア性・耐熱性・耐油性など、内容物に応じて様々な条件下で使用される包装材料としての加工方法や素材を厳選し、押出ラミネートによる加工方法で最適な包装材料を生産します。
容器の蓋材(シーラント)や一般的な食品包装をはじめ、産業資材向けの重包装用包材など、様々な分野でご利用頂き、多くの実績をあげています。
最大5層まで1ラインで対応可能
タンデムラミネート
効率UPでコスト削減
押出ラミネートにはダブルAC可能なタンデム機を導入することにより、通常2工程を必要とする場合でも、1工程で製造することができるなど、コスト削減・納期短縮の生産性向上につながります。
最大加工基材巾1,350mm対応/紙構成品・フィルム構成品共に対応
シングルラミネート
最大1,350巾で幅広やコスト削減に
軟包装用ラミネートは、一般的には1,200mm幅以下が主流ですが、東邦樹脂工業では幅広にも対応。1面多く面付けが可能なことからコストダウンが図れ、紙ラミネートにも対応可能です。
新技術の開発にも積極的に取り組んでいます
東邦樹脂工業、ではベース素材として扱いが難しいとされる紙ベースにラミネートを行うシングルラミネート、並びにダブルサンドラミネート加工も取り扱っています。
紙をベース素材とする場合、原反ロールのサイズが大きいため、ラミネーターにセットできない、またロール幅に制限があるなど様々な制約がありますが、当社ではハードウエアのカスタマイズ化により長尺ロール・幅広ロールに対応。コスト管理を生かした加工が可能です。
常に新技術の開発にも積極的に取り組み、お客様のニーズによりきめ細かく対応できる高品質な押出ラミネート加工製品をご提供しています。